早速、オリンパス大阪ショールームにあるサービスステーションに向かいました。
大阪長堀橋のオリンパスセンターの2階にショールームがあります。
ダメ元で、修理をお願いしたところ、とても普通に受け付けてくださいました。
ただし、修理に条件があり、パーツはすでに欠品なので、パーツ交換が発生する場合には修理が不可能だと言う事でした。
どうやらオリンパスさんは、古いカメラも修理を受け付けているようです。
すごく気構えて行きましたので、なんだか拍子抜けでした。
他のカメラメーカーはどうなんでしょうか?カメラの事は全然詳しくないのですが、機械式カメラでは常識なのかも知れません。
その懐の深さに驚かされました。
そこには、欧州の古い「モノづくり」精神がまだ生きているように感じました。
より安価に、より量産と、カメラもプラスティック化し、さらに最近では、デジタルカメラが主流で、電気家電のようになりました。
このようにカメラに限らず工業分野で、低価格化、量産化をすごいスピードで推し進めてきたのが、日本のメーカーでしょう。
それによって、世界の人々は「便利さ」を、日本は高度成長し「豊かさ」を手に入れる事が出来ました。
しかしその代償に、欧州が脈々と培っていた「長くモノを使う」ことを世界レベルで失ってしまったのではないでしょうか。
かといって、東欧のように、同じモノを何の変革もなく、作っていては進歩がありません。
ちょっと、バランスを間違えたのかも知れませんね。
気に入ったモノは、手を入れて長くつきあう。これは、最近では常識化しつつあるエコロジカルなスタンスでもあります。
今一度、見直すべきではないでしょうか。
そのためには、「長く愛せる」魅力のあるモノづくりの視点が必要でしょう。
PENというカメラがきっかけで、消えかけている「モノとの良い関わり」を感じる事が出来ました。
只今のBGM “Hagoromo” Is It Japan?/Keisuke Sakurai