マンション「パレロワイヤル順慶町」のオフィス棟共用トイレの工事は完了しました。
ビフォーアフター
ライティングの違い
左が改装前・右が改装後です。
デザインの違いもですが、特にライティングの考え方の違いを見て頂ければと思います。
改装前は、ベース照明はアクリルカバー付き蛍光灯の拡散光を使用しています。
更にミラー前上部に、フェイス面用のアクリルカバー付きの蛍光灯を付けています。
改装後は、間接照明の拡散光をベース照明としました。
フェイス面用には、ミラー前に顔の高さにペンダントを吊るしました。
顔に影のできない様に配慮しています。
改装前の照明プランは「全体の明るさの確保」を目的としています。
改装後の照明プランはデザインコンセプトに基づいた「落ち着いた雰囲気を重視しながら、必要な場所に必要な分の光を置く」考え方です。
あかりに対する考え方
目に見えない「雰囲気」を創るのは、空間に使われる仕上げ素材以上に、照明の「色温度」が重要な要素となります。
改装前は、5000K以上の青白い光で満たされています。
改装後は、2500Kの色温度の低い光を間接光にし、空間に拡散させています。
2500Kは、白熱電球の光とほぼ同じで、温かみを感じさせる光です。
間接光とペンダントの温かい光が、「落ち着き」を感じさせています。
このトイレは20年以上使われていました。
この時間の隔たりの間に照明=「あかり」に対する考え方や扱い方が大きく変わったのが見て分かるのではないでしょうか。
このライティングプランは、マックスレイのプランナー猪原さんの協力を得ています。
猪原さん、ありがとうございました。
只今のBGM “See” See & Standing(Reprise)-EP / Eric Lau
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