店舗デザイン担当プロジェクトの経過のリポート。
大阪の飲食店「南地千房 心斎橋店」
2011年7月30日、いよいよ工事も終盤です。
ファサードにはサインが付き、テント生地も張り替えられました。
自動ドアのサッシも木目調のダイノックシートが貼られました。
自動ドアのガラスには、「菱形」の格子模様にカットされたシートが貼られました。
カウンター上の垂れ壁とカウンターバックの壁にも、「菱形」の格子模様が貼られました。
この菱形のパーツは、前回の記事で納品されていたものです。
これは、今回のショップのコンセプトとなる意匠です。
テーブル席を囲うパーテーションも、同様に「菱形」の格子に囲まれます。
この菱形の格子は、通路側は木の仕上げで、客席側は、赤の塗装となっています。
空間デザインコンセプト
「千房 心斎橋」の空間デザインのコンセプトについて、お話したいと思います。
お好み焼き・鉄板焼きは、「熱い鉄板を囲んで食材を焼き、食する」のが、基本のスタイルです。
これは、人類が火を使い始めた頃から続く「食事」のプリミティブなシーンかと思います。
「火を囲んで皆で食する」そのシンボルは「炎」です。
その「炎」のメラメラ揺れるイメージを記号化したのが、横長の「赤い菱形」です。
不定形の「炎」からー揺れているような網状の曲線ー菱形と、シンプルなかたちを導き出しました。
「炎」に囲まれて食する。
千房でのお食事がより楽しいものになればと願ってデザインしました。
只今のBGM “Pinocchio” Nefertiti / Miles Davis
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