数日前、ぶらりと堀江に行きました。
なにわ筋で信号を待って、ふと顔を上げると、風景が変わっていました。
倉俣史朗さん設計の建築「エドワーズ大阪支社ビル」が無くなって、更地になっています!
またひとつ、倉俣さんのデザインが失われてしまいました。
本当に残念です。
昔撮影した写真を引っ張り出してみました。
在りし日の「エドワーズ大阪支社ビル」
テクスチャーなどを与えない黒く四角いマッス(塊)の上部をななめに切り、失った部分を発光体とするオブジェのようなコンセプトを、最小限のブレで、実現させた建築だと思います。
「発光体」=ガラスサッシュ部分
RC壁(?と思います)の目地にまで、気が使われています。
写真では、躯体と室内が丸見えですが、手元の書籍「SHIRO KURAMATA 1967-1987」の写真を見ますと、ガラス開口面全面にバーチカルブラインドが引かれ、内部の光で、発光しているように見えています。
奥にある建物の壁に、汚れが「残像」のように残っています。
只今のBGM “Solaris-Dream” Solaris.The Mirror.Stalker.Music From Motion Pictures/Edward Artmyev